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may be May

頭の中のごみそうじです

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it says

傷んだ水は渇くばかり
目が醒めるたび
夢が濃くなる

その赤に手を伸ばす
そのくらいの何気なさで
いらいたおして欲しい

わたしが何になりたかったか
あなたの何になりたかったか
示せやしない
焦りしかない
「死なないで」
言えるほど薄情でもない

澄ましてみせて
それでいいから
私も笑う
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ふうせん

木製のステンドグラス横目に
タンクローリーのとなり歩く
ここにはなにがあったっけ
嵐の前のそれ

吹けば飛ぶようないとおしさが膨らんで
どうかしてしまいそう
早く濁らせて
中身の詰まった重さで

ほんとうのこと

目を閉じて
何を見ているの

彼岸花の首飾りと
シロツメクサの冠

アヒルの卵
庭のイチジク
ラディッシュ畑

タンポポは知らないけど
フキノトウはにがかった
ハイネケンなら合うかな

浜辺に刺さったジャングルジムに
向かう短い桜並木は
片側ごっそりなくなって
レンガの家が並んでる
不似合いでいっそふさわしい

幸せそうだって知らせてよ
感謝してるってつたえてよ
嘘はつかない
言わないことが人並みにあるだけ

聞かせてきみの
知らない話

王子とその後

王子は名前もないころ
私にすべてをくれていった

笑わないほうがきみは自然
だった

ふたりはなんでも丁度よくて
彼はひとつの理由で片付けた
私にそれは心地よかった
春を区切る日
正午から針が振れるときが
いまもなにより愛おしい瞬間

彼は
あの子とは似ても似つかない
婚約者を待っている
板についた好印象と
そつのないスーツ
見ていられないととのいかた

置いて行って欲しかった
そういうふうに愛したかった

あの子ごと
きみを連れ出すんだった
ただの闇に
ひとの中に

光と子ども

ビルの合間にそびえる崖
カトリックの古びた教会
淡いステンドグラス越し
コンクリートの狭い園庭

コールタール色の壁
こぼれるピンクとライトグリーン
最西端でもおなじだった
昼間の光が部屋に差し込み
子どもたちの声がやまない
あなたの匂いがしないだけ

望むものはもうないわ
サンタルチアを聞きながら
祈ることばに迷わないから

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