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may be May

頭の中のごみそうじです

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私を嫌いなあなたへ

粘りけのある赤が腿をつたって、ああレバーを食べなきゃと頭にうかびました。けっきょく脳は明日もその先もわたしが生きている前提で思考している。ペニスのないわたしにはあなたの憂いなど知ったことではないように、生理の来ないあなたにこの気持ちはわからない。わずらわしいものです。必要のないはずのものです。それでもある意味でこのけだるさはわたしを安堵させる。わたしは美容院を予約し、鞄を買いに来ました。いまはひとやすみしているところです。お昼です。一昨日は三食、昨日は二食食べたので、きょうはもういいでしょう。あのことがあって大幅に混乱していた生理はほとんど元どおりの周期を思い出したようです。わたしはこのとおりまったく熱心でない学生としてセメスターをひとつ浪費し、たと思いきや返却された答案には見慣れた点数がそろっていて、わたしの肩を落とさせました。心療内科ではそそくさと無難な薬を売られるだけ、ゼミでは学説の中で迷子になりたがる男の子たちを突ついて疎まれ、しかたなくはかばかしい返事の来ないことを知っているメールを海の向こうに送り、朝になっても想像どおり大学からのMLだけが受信ボックスにたまっていて、わたしは連絡先を消し、履歴を消し、そして消しそこねたものを見つけ出してまた送り、絶望をひきよせようとする。そんなふうだから突破口をさがしていて、たとえばあなたをモデルに絵を描きたいと思っている。息ができないときはデッサンをするのにうってつけだから。あなたはわたしを見るときもっともつめたい目をしすぐれて良い表情をする、そしてわたしの腕は知ってのとおりで、だからわたしはあなたの描き手として適任であると思う。もちろん本気でそんなことを思っているわけではありません。それでもわたしはいつか描かなければなりません、白と黒あるいは小豆色のあのユニフォームや、バーバリーのネクタイや、オメガの腕時計や、知らない指輪や見かけた車や、それからいちばんたいせつな、あの日に寄り添っているこどもたち、泣いている彼ら、ほほえむ別の一組、そういうそれらを通して。でもそんな日は来ずにきょうもうあの部屋にかえらないまま眠りにつければ。思ってもいないことを言うな?実のところはどうなんでしょう。疲れたね。背中はいつでも蹴ってあげる、はやくそっちがわに帰化してしまえばいい。
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