南瓜色はすっかり減って
無機質なグリーンが向かってくる
ふたつの目を光らせて
よそ見しない女の子たち
歯向かわない男の子たち
通学路をそれた道で
終点のスターバックスで
きみはいつもその中に居た
反吐が出そうに嫌いだった
どうして一度もきみじゃなかったんだろう
一日のずれもなくスタートラインに立って
一秒の狂いもなくゴールテープを切った
きみでは一度もなかったわけは
知ってるから言わなくていいよ
赤い椿の在りかを
だれも教えてくれなかったな
船の上でくちずさんだ歌
慣れた暴風雨
案の定の遅延
わたしはまた涙もろくなったよ