ピンクの六法を買った、週末の神戸に要るから
元々のデザインはもう憶えて居ないんだけれど
角の丸さが好いのと、最初に持った思い入れで
今年も
坂道で聴く曲は決まって居る
何十回と繰りかえしたけれど
帰れないよと笑ったあの雨の
一度だけがいつまでもよぎる
あの街でひとりで目覚める、年に幾度あるかないかのその朝にあなたが鏡の中に何を見るのか見出すのか、更にそれが冬であったら、まして、新しい年に馴染み始めた一月の半ばであったりしたら、それはあなたには二重三重に、そうしたらあなたは、
訪れる度にそんなことばかり
来月、彼女は京都であれを歌う
私は整理番号10番でそこに居る
港に映える鮮やかな車を思って
あなたを迎えに来なかった人を
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