may be May

頭の中のごみそうじです

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線引きの内側にいて
視線は向こう側に置くひと
TLには逆ばかりで
あなたがひどく恋しい

直感は単純接触では補えない
何か月経っても名前があやふや

インターネットの中には人しかいない
ほんものの波に揺られたいな

すこやかな日差しを浴びたい
清潔な酸素で肺をみたしたい
温度のないぬかるみの中でも
濁った思いは閉じ込めていたい
同類はいらない

さようならを言い過ぎて
どうにも愛想が尽きたみたい
つれていってほしかったな

Acht

人がいなくて木も育たない
そこでずっときみを待ってる
千日はもうそこに来ている

同じ風がわたしを吹き飛ばしにかかる
ここにもいわくがあるのかしら

長く在ることがどうにも
良いとは思えなくなってきた
沈むならそれでかまわない
外が荒れるほど凪ぐ気持ち

会えたならそっと頭をなでよう
なんにも弁解しなくていい
えらかったよ　きみは
よく生きました

変わらないのは知っていたから
急がなかった
送ろう
おやすみ

よる

適当なモチーフを適当に散らす
あなたがいないと甲斐がないな

あのころあこがれていた人は
いまもやっぱりすばらしくて
ひきかえわたしはこの通りで

夕飯はわざと摂り損ねたし
アルコールはやめておこう
さみしさは寝てやり過ごす
そうでなければこうやって
絵もどきでも描くくらい

だれかをぎゅっとしたい
not anybody, of course
あなたに寄りかかりたい
not as me, of course

ひとりだ

Matured

間引かれそこねたわれわれは
一人前の食い扶持かすめて
いびつに萎んだまま熟れていく
それをゆるしあうさだめだから
気に病むことはない、という建前

恨むべきは色々あって
なにひとつわたしを救わない
二十の破瓜でももはやない
堕ちきれ、なんてあなただって
成しえやしなかったくせに

本物が確かにいることに
それを信じられることに
支えられ打ちのめされている

まるで
まっとうにそう成ったような顔をするのね
わたしはあなたを憎んでいる
その視線を逸らさないつもり
わたしはあなたを憶えている

バイオレットボール

話をしよう
同じ君に言ってる
滝を囲むアリウムの中

あの子は１１月だったね
きっかり１８０度違った
あの子は１１歳のままで

紫の球は枯れてしまって
わたしはカメラを水に沈めた
「ポートレート以外は何でも」を１枚も
結局わたしは目にしなかった

あの子が四つ葉を見つけるあいだ
わたしたちはなにをあんなに
諍うことがあったのだろう

土曜の夜は花火があるから
潰れたホテルの屋上で見よう
あの子を挟んで３人で見よう

君は変わらずろくでもなくて
それに安心するくらいに他人

夢でいい
夢がいい
見ているあいだに事切れるような